■チャートチェックのアプリオリとアポステリオリ

いきなり難しい言葉が出てきて戸惑われた方もいらっしゃるかもしれません。

でも大丈夫です!

とてもわかりやすい概念ですし、しっかり理解していただけるように説明いたします。

 

・チャートチェックに時間がかかっていまいます。

・通貨の強弱を意識しながらチャートを見たほうがいいのでしょうか?

・どの通貨ペアにエントリーしたらいいか、迷ってしまいます。

 

このような感想やご質問を、これまで何度もお聞きしました。

「そうそう、私も」と思った方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

一方で、チャートチェックを短時間で済ませ、かつ、

どの通貨が強くてどの通貨が弱いかを的確に把握し、

迷わず見送りとエントリーの判断ができる方も多くいらっしゃいます。

 

コツがわかった人は、5分程度で30通貨ペアの日足、週足、月足の90枚のチャートを

チェックすることも難しくありません。

急いだり慌てたりではなくて、ゆっくりやってもそのくらいで済みます。

時間をかけないでチャートをチェックしている人のほうが、

時間をかけてじっくりチャートを眺めている人よりも相場をつかめる傾向があるようです。

 

チャートをチェックする前に、いろいろ気になるのはわかります。

どの通貨ペアがチャンスかな、自分のポジションはどうかな、etc…

 

今日はお伝えすることは、短い時間でチャートチェックを済ませ、

かつ迷わずエントリー判断ができるようになる考え方です。

 

これは、チャートチェックの「秘儀」です。

これが腑に落ちたら、チャートチェックの時間が半分に短縮し、

しかもトレードのパフォーマンスが上がりますからしっかり読んでくださいね。

 

チャートをチェックする際、

チャートを見る前にわかっているべきこと(視点)と、

チャートを見た後にわかること(視点)は区別する必要があります。

 

哲学用語で、「アプリオリ(a priori)」と「アポステリオリ(a posteriori)」

という言葉があります。

両方ラテン語です。

カント哲学に欠かせない概念です。

私もカントの純粋理性批判(上下巻)を読みましたが、難解すぎて、

理解できず内容を全部忘れました(笑)。

 

アプリオリとは、経験的認識に先立つもの、つまり普遍的な事象のことです。

「原理原則」と言い換えてもよいと思います。

 

アポステリオリとは、アプリオリと対をなす概念で、経験を通じて得る認識のことです。

論理学では「帰納的」という意味でも使われます。

 

チャートチェックに際しては、このアプリオリとアポステリオリの区別が大事なのです。

 

アプリオリ(原理原則) → チャートチェック → アポステリオリ(事後的に知る)

という形です。

 

もう一度まとめます。

アプリオリ=経験的認識に先立つもの、経験する前にあるべきもの

アポステリオリ=経験を通して、経験した後に得られる知識や認識

 

 

では、以下の10の事柄のうち、どれがアプリオリで、どれがアポステリオリか、

考えてみていただけますか?

(答えは下に書きますが、まず見ないでご自分で考えていただきたいです)

 

1、通貨の強弱の判断

2、エントリーするかどうかの判断

3、相場のシナリオ

4、10の勝ちパターン

5、勝ちパターン発生かどうかの判断

6、通貨のファンダメンタルズ

7、テクニカル指標

8、イグジットするかどうかの判断

9、資金管理戦略

10、出口戦略

 

いかがでしょうか?

この中で、チャートチェック前に(先天的に)、初めから認識していることは何で、

チャートチェック後に(後天的に)認識すべきことは何なのか?

これを区分できたら、大事なことは何なのか、気にしなくてもよいことは何なのか、

明瞭にわかるようになり、混乱がなくなります。

 

続きは次週です!

 

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ソフィア・アセットマネジメントクラブ(スタンダード)
鹿子木 健
投資家の目(仮想通貨、株式、不動産、保険、外貨建て資産、その他)より
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