■「過去検証」というの名のもとに、失敗体験の記憶の強化をしていませんか?

歴史学において、歴史書の編纂作業には、客観的な手法が存在しないことは常識です。

「日本の立場でもなく、韓国の立場でもなく、中国の立場でもない、客観的な歴史」

というものは、存在しないのです。

客観的な歴史があるはずだと思い込み、主張するところから、

歴史観における対立が生じ、争いが燃え上がります。
~中略~
「トレードにおける検証作業」というものは、

歴史に通じるところがあります。

過去のトレードは、私たちのトレーダー、投資家としての「歴史」です。

ということはつまり、

客観的な検証はできないという厳然たる事実に直面しなければなりません。
 

トレードを始めた時のこと、調子が良かった時のこと、大損した時のこと。

私たちは、それぞれの取引から、出来事や記憶をたどることができるでしょう。

逆にいえば、過去の取引を振り返って「検証」しようとするとき、

恐怖や、恐れや、不安や、後悔の念。

嬉しさ、うまくいくようになったときの達成感。

そんな感情や思考や体験がセットになってついてくるのです。

過去検証をすればするほど、うまくいかなくなる人が一定数います。

それはなぜか、私も説明ができなかったのですが、

今、ある程度、その理由がわかるようになりました。

それは、検証というの名の失敗体験の後追いをし、

失敗体験を再体験することで「自分はできない」という感情が強化され、

自信を喪失し、あらたに失敗するとその失敗は自分の行動ややり方が

根本的に間違っているからだと心のなかで結論づけてしまう。
 

偶然の失敗を因果律によって自分の間違いのせいだと考えてしまうのです。

努力や行動の結果成功しても偶然と考え、

自ら成功のスパイラルに乗ることを無意識的に拒否してしまいます。

ですから、私は、よほどのことがない限り、

改善するために「失敗トレード」(本当は失敗トレードなどないのですが)を振り返って、

ここでこうしたらもっと損失を減らせた、

ここでああしたらドカンとやらかさずに済んだ、

などといった過去検証はしないことをお勧めします。
 

過去検証をしても大丈夫な人は、

そもそも過去検証が好きではありませんし、

逆に過去検証をしたら悪循環に陥る人は、

過去検証が好きだという傾向があります。

 

自分のトレードでどうしても振り返りをしたいならば、

損失を出したトレードではなく、

うまくいったトレードを振り返るほうがよいです。

成功体験を強化できるからです。

 

 

それは自信につながり、次の正しい行動への動機づけをしてくれます。

成功体験を心と体に刷り込み、それと同じ行動を何度でも繰り返していけばいいのです。

失敗体験を追体験、再体験し、失敗脳を強化するくらいなら、

自分の過去を振り返ることはしないほうがよいと私は思います。

 

では、どうすればいいの?

強くお勧めすることは、他人のトレードから学ぶことです。

自分ではなくて、他人のトレードでの損切り、利食い。

そういった行動と結果。

それらは、自分の負の感情を介さずに、純粋な学びをもたらしてくれます。

得することだらけです。
 

時々、

「原さんはなぜこんなに相場でうまく立ち回れるの? なぜそんな上手なの?」

という声を聞きます。
 

原さんはずっと、自分の検証ではなく人のトレードの検証をし、

「この人はなぜそこでエントリーしたのか」

「なぜそこでそう判断したのか」

と考える作業を繰り返しておられます。
 

人のポジションを真似ることや、自分のトレードを振り返って反省することより、

人が過去に行い完結したトレードから、なぜ?なぜ?と問う作業をするほうが、

利益を出せるトレードができるようになる近道なのです。
 

コミュニティフォーラムは、「他人のトレード」の宝庫です。

会員のみなさんがトレードや勝ちパターンを

シェアしてくださっているスレッドも宝の山です。

 

~中略~
 

また、原さんの「勝ちパターン分析」スレッドもぜひご覧になり、

人のトレードからどう学ぶのか、

その考え方を学んでいただきたいです。

ぜひ、ご一緒に成功の道を駆け上っていきましょう。

 

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SOPHIA FX
鹿子木 健の相場学、より
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